魂の旅立ち
あらすじ
一人の男が臨終の時を迎え、魂が肉体を離れ、死出の旅へと赴く。
遺された者たちは、しめやかに葬送の儀式を執り行う。
やがて男の魂は一羽の鳥に導かれて冥界へと旅立つが、
その鳥は葬送の参列者たちにメッセージを遺していく。
そして、冥界への旅立ちを迎えた魂の最期の仕事とは・・・?
序章 死の宣告
<曲目紹介>
病の床に臥した男のもとに死神が現れ、死の宣告をします。
何人も免れることのできない生きとし生けるもの共通の運命を、
声で倍音(※)を響かせることによって表現します。
第1章 臨終の時
<曲目紹介>
「深雪(しんせつ)」 曲/助川久美子
第2章 魂の離脱
<曲目紹介>
「白い馬」 曲/助川久美子
第3章 葬送の行進
<曲目紹介>
「落ち武者」 曲/中嶋竜一
第4章 献辞あるいは祈り
<曲目紹介>
「The Blessing Song ~讃え歌~」 詞/Anthony K. 曲/助川久美子
第5章 鎮魂の宴
<曲目紹介>
「レクイエム(鎮魂歌)」 詞/Anthony K. 曲/助川久美子
第6章 冥界からの使者
<曲目紹介>
「バード」 曲/中嶋竜一
第7章 使者からのメッセージ
<曲目紹介>
「空の道」 詞/Anthony K. 曲/助川久美子
最終章 永遠の旅立ち
(※)倍音とは
人間が音や声を認識する場合、周波数(音の波形)の違いを聴き取っているのですが、音には基本となる周波数(基音)のほかに、その2倍、3倍...と整数倍の周波数を持つ振動も同時に含まれていて、これを「倍音」といいます。同じ高さの音でも、楽器や声の違いによって音色が異なるのは、倍音のバランスが異なるからです。
ほとんどの楽器音や声は、基音の成分が最も多く、倍音の成分は基音の周波数から遠ざかるほど弱くなります。そこで、通常聴く人は基音しか意識しません。一方、基音と倍音のバランスを逆転させ、倍音を前面に出すのが「ホーミー」です。これはかなり特殊なスゴ技。